米澤穂信さんの「インシテミル」のレビューです。かなりのネタバレになっていますので注意してください!

米澤穂信さんというと,アニメ化してせいか古典部シリーズが自分の中では大きいのですが,最近インシテミルが米澤さんだと知って,読み返してみました!

高額で,完全に怪しく奇妙なバイトの求人に12人の人が集まり,24時間体制の監視の元,7日間を過ごします。それがバイトの内容です。過ごす場所が,地下の施設「暗鬼館」。名前がいかにもでそしてなぜ館なのか??

アガサ・クリスティーの「そして誰もいなくなった」設定!
今までも「十角館の殺人」などいろいろな人たちが書いていますが,この作品も面白いです!
ミステリーが好きな人には王道で,かかせない要素の一つです!
ミステリーをこれから読もうという人におすすめしたい一冊です!

設定がおもしろいですね(*´−`*)ノ
夜には出歩けないようにロボットがというところがどこか近代的で,監視されているということを印象づけています。
さらに,犯人ボーナスや探偵役ボーナスが面白いです。被害者ボーナスというのもあるというのもポイントですね!この記事を読んでいる人すみません,これはネタバレでもありますね。ミステリー好きの人で「そして誰もいなくなった」を読んだことがある人には,被害者がということも思い浮かぶかもしれません。

冒頭で,この暗鬼館への参加動機がつづられるのですが,誰が誰という名前では明記されていません。モニターの一人として綴られていうのですが,全て読めば誰が誰なのか推測はできるのですが,この冒頭の導入が伏線となり,全体の面白さをさらに際立たせています。誰が誰なのかを考えるのも,読者への楽しみの一つとしてあるのがこれもまた楽しいです。

そして最後に無事に暗鬼館を脱出した主人公,その主人公のもとに一通の手紙が届きます。「明鏡庭」への招待状。自作を期待させる終わり方ですね!これ以上の作品を作るとなると相当難しいとは思いますが,期待をしています!!

映画については見ていないのですが,小説の映画化はあまり好きではないですが,見てはみたいです!映画は映画で楽しめるのかな〜

それでは(*´−`*)ノ